テクニカルSEO入門|サイト構造とクローラビリティの最適化
導入
どんなに良質なコンテンツを作成しても、検索エンジンがサイトを正しくクロール・インデックスできなければ、検索結果に表示されません。
テクニカルSEOは、検索エンジンがサイトを効率的に理解できるようにするための技術的な対策です。この記事では、テクニカルSEOの基礎を解説します。
テクニカルSEOとは
テクニカルSEOとは、サイトの技術的な側面を最適化し、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回・理解できるようにするSEO対策です。
テクニカルSEOの目的
1. クローラビリティの向上 Googleのクローラーがサイトを効率的に巡回できるようにします。
2. インデックスの最適化 重要なページを確実にインデックスさせ、不要なページはインデックスから除外します。
3. ユーザー体験の向上 ページ速度やモバイル対応など、ユーザー体験に関わる技術的要素を改善します。
コンテンツSEOとの違い
コンテンツSEOが「何を伝えるか」に焦点を当てるのに対し、テクニカルSEOは「どうやって伝えるか」に焦点を当てます。両方がバランスよく対策されることで、SEO効果が最大化されます。
サイト構造
サイト構造とは、ページ同士がどのようにリンクされ、どのような階層で構成されているかを指します。
良いサイト構造の条件
1. 浅い階層構造 トップページから3クリック以内で全ページにアクセスできる構造が理想です。
2. 論理的なカテゴリ分け 関連するコンテンツを適切にカテゴリ分けし、ユーザーと検索エンジンの両方が理解しやすい構造にします。
3. 明確なナビゲーション メインナビゲーション、パンくずリスト、フッターリンクなどで、サイト内の移動を容易にします。
URL構造
良いURLの条件:
- 短く、わかりやすい
- キーワードを含む
- 階層構造を反映
- 小文字で統一
- ハイフンで単語を区切る
良いURLの例:
https://example.com/seo/keyword-research
悪いURLの例:
https://example.com/page?id=123&cat=456
内部リンク構造
内部リンクは、サイト構造を検索エンジンに伝える重要な要素です。
ポイント:
- 重要なページには多くの内部リンクを張る
- 関連性の高いページ同士をリンク
- アンカーテキストにキーワードを含める
robots.txt
robots.txtは、検索エンジンのクローラーに対して、どのページをクロールするか(または しないか)を指示するファイルです。
robots.txtの基本
robots.txtは、サイトのルートディレクトリに配置します。
https://example.com/robots.txt
基本的な記述方法
すべてのクローラーを許可:
User-agent: *
Allow: /
特定のディレクトリをブロック:
User-agent: *
Disallow: /admin/
Disallow: /private/
Googleボットのみに指示:
User-agent: Googlebot
Disallow: /no-google/
サイトマップの指定:
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
注意点
- robots.txtでブロックしても、ページが完全に非公開になるわけではない
- 機密情報を含むページは、別の方法(認証など)で保護する
- 設定ミスで重要なページがブロックされていないか確認する
サイトマップ
サイトマップは、サイト内のページ一覧を検索エンジンに伝えるためのファイルです。
サイトマップの種類
XMLサイトマップ 検索エンジン向けのサイトマップです。Google Search Consoleに送信します。
HTMLサイトマップ ユーザー向けのサイトマップページです。サイト全体のページ一覧を表示します。
XMLサイトマップの作成
基本構造:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://example.com/</loc>
<lastmod>2024-01-15</lastmod>
<changefreq>daily</changefreq>
<priority>1.0</priority>
</url>
<url>
<loc>https://example.com/about</loc>
<lastmod>2024-01-10</lastmod>
<changefreq>monthly</changefreq>
<priority>0.8</priority>
</url>
</urlset>
タグの説明:
loc: ページのURL(必須)lastmod: 最終更新日changefreq: 更新頻度(daily, weekly, monthlyなど)priority: 優先度(0.0〜1.0)
サイトマップの送信
- Google Search Consoleにアクセス
- 左メニューから「サイトマップ」を選択
- サイトマップのURLを入力して送信
構造化データ
構造化データとは、ページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式でマークアップする方法です。
構造化データのメリット
1. リッチリザルトの表示 検索結果で、星評価、価格、FAQなどの追加情報が表示される可能性があります。
2. コンテンツの理解向上 検索エンジンがページの内容をより正確に理解できます。
主要な構造化データタイプ
Article(記事) ブログ記事やニュース記事に使用します。
LocalBusiness(ローカルビジネス) 実店舗のビジネス情報に使用します。
Product(商品) ECサイトの商品情報に使用します。
FAQ(よくある質問) FAQページに使用します。
HowTo(ハウツー) 手順を説明するコンテンツに使用します。
実装方法
構造化データは、JSON-LD形式で実装することが推奨されています。
FAQの例:
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "SEOとは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "SEOは検索エンジン最適化の略で、検索結果で上位表示されるための施策です。"
}
}]
}
</script>
構造化データのテスト
Googleの「リッチリザルトテスト」ツールで、構造化データが正しく実装されているか確認できます。
まとめ
テクニカルSEOは、検索エンジンがサイトを正しく理解するための重要な対策です。
ポイントをおさらいしましょう:
- サイト構造は浅い階層で、論理的なカテゴリ分けを行う
- robots.txtでクローラーの巡回を適切にコントロール
- XMLサイトマップを作成し、Search Consoleに送信
- 構造化データでコンテンツを検索エンジンに伝える
テクニカルSEOは一度設定すれば終わりではなく、サイトの成長に合わせて継続的に見直すことが重要です。まずは基本的な設定を確認し、問題があれば修正しましょう。