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アトリビューション分析入門|貢献度を正しく評価する方法

アトリビューション分析の基礎を徹底解説。アトリビューションモデルの種類、GA4での設定方法、分析のポイントまで、チャネル貢献度を正しく評価する方法を紹介します。

バイリンガルマーケティングスクール

目次

  • 1. 導入
  • 2. アトリビューションとは
  • 3. モデルの種類
  • 4. GA4での設定
  • 5. 分析方法
  • 6. まとめ

アトリビューション分析入門|貢献度を正しく評価する方法

導入

「広告の効果をどう評価すればいいかわからない」「どのチャネルに予算を配分すべきか判断できない」という悩みはありませんか?

現代のユーザーは、複数のチャネルに接触してからコンバージョンに至ります。アトリビューション分析を行うことで、各チャネルの貢献度を正しく評価し、より効果的な予算配分が可能になります。

この記事では、アトリビューション分析の基礎から、GA4での設定方法、実践的な分析のポイントまでを解説します。

アトリビューションとは

アトリビューション(Attribution)とは、コンバージョンに至るまでの各タッチポイント(接点)に、どのように貢献度を割り当てるかを決める考え方です。

なぜアトリビューションが重要か

ユーザー行動の複雑化 ユーザーは広告、SNS、検索、メールなど、複数のチャネルに接触してからコンバージョンします。

正しい評価の必要性 最後のクリックだけを評価すると、認知段階で貢献したチャネルが過小評価されます。

予算配分の最適化 各チャネルの本当の貢献度を把握することで、効果的な予算配分ができます。

カスタマージャーニーの例

例:BtoBサービスの購入

  1. ディスプレイ広告で認知(ファーストタッチ)
  2. 検索でブログ記事を閲覧
  3. SNSで事例を閲覧
  4. リスティング広告からお問い合わせ(ラストタッチ)

最後の広告だけを評価すると、認知を作ったディスプレイ広告の貢献が見えなくなります。

モデルの種類

代表的なアトリビューションモデルを紹介します。

ラストクリック(終点)

概要 コンバージョン直前の最後のタッチポイントに100%の貢献度を割り当てます。

メリット

  • シンプルで理解しやすい
  • 計測が簡単

デメリット

  • 認知段階の貢献が無視される
  • ファネル上部のチャネルが過小評価

ファーストクリック(起点)

概要 最初のタッチポイントに100%の貢献度を割り当てます。

メリット

  • 認知獲得の効果を評価できる

デメリット

  • コンバージョンに近い段階の貢献が無視される

線形(均等配分)

概要 すべてのタッチポイントに均等に貢献度を割り当てます。

メリット

  • すべてのチャネルを公平に評価

デメリット

  • 重要度の違いが反映されない

減衰(時間減衰)

概要 コンバージョンに近いタッチポイントほど高い貢献度を割り当てます。

メリット

  • 時間的な近さを考慮
  • 比較的バランスの取れた評価

デメリット

  • 認知段階がやや過小評価される傾向

接点ベース(U字型)

概要 最初と最後のタッチポイントに高い貢献度(例:各40%)、中間に残りを割り当てます。

メリット

  • 認知とコンバージョン両方を重視

デメリット

  • 中間段階の評価が低くなる

データドリブン

概要 機械学習を使い、実際のデータに基づいて貢献度を算出します。

メリット

  • 最も精度が高い
  • 自動で最適化される

デメリット

  • 十分なデータ量が必要
  • ブラックボックス化しやすい

GA4での設定

GA4でアトリビューション分析を行う方法を解説します。

アトリビューション設定

設定場所 管理 → プロパティ設定 → アトリビューション設定

レポートのアトリビューションモデル GA4ではデータドリブンがデフォルトです。

ルックバックウィンドウ コンバージョンに遡る期間を設定します(デフォルト30日)。

コンバージョン経路レポート

確認場所 広告 → アトリビューション → コンバージョン経路

確認できる情報

  • コンバージョンに至るまでの経路パターン
  • 各チャネルの役割(起点/中間/終点)
  • 経路の長さ(タッチポイント数)

モデル比較レポート

確認場所 広告 → アトリビューション → モデル比較

活用方法 異なるモデルでの評価結果を比較し、チャネルの特性を把握します。

分析方法

実践的なアトリビューション分析のポイントを解説します。

分析のステップ

1. コンバージョン経路の把握 ユーザーがどのような経路でコンバージョンに至るかを確認します。

2. チャネル別の役割分析 各チャネルが起点・中間・終点のどの役割を果たしているかを分析します。

3. モデル間の比較 複数のモデルで評価し、チャネルの過大/過小評価を把握します。

4. 予算配分への反映 分析結果を元に、予算配分を調整します。

チャネル評価のポイント

起点として強いチャネル 認知獲得に貢献。ディスプレイ広告、SNSなど。

終点として強いチャネル コンバージョン獲得に貢献。リスティング広告、リターゲティングなど。

中間で活躍するチャネル 検討促進に貢献。コンテンツ、メールなど。

注意点

データ量の確保 データドリブンモデルは十分なコンバージョン数が必要です。

クロスデバイスの考慮 複数デバイスでの接触は正確に追跡しにくい場合があります。

ビュースルーコンバージョン 広告を見たが直接クリックしなかったケースも考慮が必要です。

まとめ

アトリビューション分析は、マーケティング投資の最適化に不可欠です。

ポイントをおさらいしましょう:

  • アトリビューションは各タッチポイントの貢献度を評価する考え方
  • ラストクリック、ファーストクリック、線形、減衰、データドリブンなど複数のモデル
  • GA4ではデータドリブンがデフォルト
  • コンバージョン経路レポートとモデル比較レポートで分析
  • チャネルの役割を理解し、予算配分に反映

まずはGA4のアトリビューションレポートを確認し、自社のコンバージョン経路を把握することから始めましょう。

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