オウンドメディア運営の基本|立ち上げから運用まで
導入
「オウンドメディアを始めたいが、何から手をつければいいかわからない」「運営を始めたが、なかなか成果が出ない」という声をよく聞きます。
オウンドメディアの成功には、戦略的な設計と継続的な運用が欠かせません。見切り発車で始めると、時間と労力をかけても成果につながらないことがあります。
この記事では、オウンドメディアの立ち上げから運用まで、成功に必要なステップを解説します。
オウンドメディアとは
オウンドメディア(Owned Media)とは、企業が自社で所有・運営するメディアのことです。
トリプルメディアの一つ
マーケティングでは、メディアを3種類に分類します。
オウンドメディア(Owned Media) 自社で所有するメディア。ウェブサイト、ブログ、メールマガジンなど。
アーンドメディア(Earned Media) 信頼や評判によって獲得するメディア。口コミ、SNSでのシェア、メディア掲載など。
ペイドメディア(Paid Media) 費用を支払って利用するメディア。広告など。
オウンドメディアのメリット
1. コントロールできる コンテンツの内容、デザイン、公開タイミングを自社でコントロールできます。
2. 資産として蓄積される コンテンツは資産として蓄積され、長期的に効果を発揮します。
3. 広告費を抑えられる SEOやSNSからの流入が増えれば、広告費を抑えた集客が可能です。
4. ブランディングになる 専門的なコンテンツを発信することで、業界での存在感を高められます。
オウンドメディアの種類
- 企業ブログ
- コラム・お役立ち情報サイト
- 採用オウンドメディア
- ブランドストーリーサイト
- 会員向け情報サイト
戦略設計
オウンドメディアを始める前に、戦略を明確にします。
1. 目的の明確化
まず、オウンドメディアで何を達成したいかを明確にします。
よくある目的:
- リード獲得(問い合わせ、資料請求)
- ブランド認知向上
- 採用強化
- 顧客ロイヤルティ向上
- 売上への直接貢献
目的によって、コンテンツの方向性が変わります。
2. ターゲットの設定
誰に向けてコンテンツを発信するかを決めます。
ペルソナを設計する:
- 年齢、性別、職種
- 抱えている課題・悩み
- 情報収集の方法
- 購買までの検討プロセス
3. 差別化ポイント
競合との差別化ポイントを明確にします。
差別化の軸:
- 専門性(特定分野に特化)
- 切り口(独自の視点)
- 情報の深さ(徹底的な調査)
- 実体験(自社の経験に基づく)
4. KGI・KPIの設定
目標を数値で設定します。
KGI(最終目標)の例:
- 月間リード獲得数:50件
- 月間PV:10万PV
- 問い合わせからの受注率:10%
KPI(中間指標)の例:
- 月間公開記事数
- 検索順位
- 記事ごとのPV・滞在時間
コンテンツ計画
戦略に基づいて、コンテンツ計画を立てます。
カテゴリ設計
オウンドメディアのカテゴリを設計します。
設計のポイント:
- ターゲットの関心事に基づく
- 自社の専門性を活かせる
- 記事数のバランスを考慮
キーワード選定
各カテゴリで狙うキーワードを選定します。
キーワード選定のステップ:
- ターゲットが検索しそうなキーワードを洗い出し
- 検索ボリュームと競合度を調査
- 優先順位をつけてリスト化
記事企画
キーワードに基づいて、記事を企画します。
記事企画シート:
- タイトル案
- 狙うキーワード
- ターゲット読者
- 記事の目的
- 構成案
コンテンツカレンダー
公開スケジュールを管理するカレンダーを作成します。
管理項目:
- 公開予定日
- 記事タイトル
- 担当者
- ステータス(企画中/執筆中/編集中/公開済)
運用体制
継続的な運用には、体制づくりが重要です。
必要な役割
編集長/ディレクター 全体の方向性を決め、品質を管理します。
ライター 記事を執筆します。社内リソースまたは外部ライターを活用。
編集者 記事の校正、編集を行います。
デザイナー アイキャッチ画像や図解を作成します。
エンジニア/技術担当 サイトの保守、SEO対策の実装を担当します。
社内体制 vs 外部委託
社内体制のメリット:
- 専門知識を活かせる
- スピーディな対応
- ノウハウが蓄積される
外部委託のメリット:
- 専門スキルを活用
- リソース不足を補える
- 客観的な視点
多くの場合、社内と外部のハイブリッド体制が効果的です。
継続のコツ
更新頻度を決める 週1回、週2回など、継続可能な頻度を設定します。
テンプレート化 記事フォーマットをテンプレート化し、効率を上げます。
編集会議 定期的に編集会議を開き、進捗確認と方向性の調整を行います。
効果測定
運用しながら、効果を測定し改善します。
測定すべき指標
アクセス指標
- PV(ページビュー)
- UU(ユニークユーザー)
- 流入経路別セッション
エンゲージメント指標
- 平均滞在時間
- 直帰率
- ページ/セッション
SEO指標
- 検索順位
- インデックス数
- 被リンク数
コンバージョン指標
- CV数(資料DL、問い合わせなど)
- CVR(コンバージョン率)
分析と改善
定期レポート 月次でレポートを作成し、推移を確認します。
記事別分析 成果の高い記事・低い記事を分析し、成功パターンを見つけます。
リライト パフォーマンスの低い記事は、リライトで改善を図ります。
ツール
Google Analytics 4 アクセス解析の基本ツール。
Google Search Console 検索パフォーマンスを分析。
各種SEOツール 順位計測、競合分析などに活用。
まとめ
オウンドメディアの成功には、戦略的な設計と継続的な運用が欠かせません。
ポイントをおさらいしましょう:
- オウンドメディアは自社で所有・運営するメディア
- 目的、ターゲット、差別化ポイントを明確にする
- キーワード選定に基づいてコンテンツ計画を立てる
- 継続可能な運用体制を構築する
- 効果測定を行い、継続的に改善する
まずは小さく始めて、データを見ながら改善を続けることが成功への道です。