KPI設計の基本|マーケティング効果を測定する指標
導入
「マーケティングの成果をどう測定すればいいかわからない」「KPIを設定したけど、改善につながらない」という悩みはありませんか?
適切なKPIを設計することで、マーケティング活動の効果を正しく測定し、継続的な改善につなげることができます。
この記事では、KPI設計の基本から、具体的な設計ステップ、改善サイクルまでを解説します。
KPIとKGI
まず、KPIとKGIの違いを理解しましょう。
KGI(Key Goal Indicator)
KGI(重要目標達成指標)は、最終的に達成したい目標を示す指標です。
KGIの例:
- 売上1億円
- 新規顧客獲得100件
- 市場シェア10%
KPI(Key Performance Indicator)
KPI(重要業績評価指標)は、KGIを達成するためのプロセスを測定する指標です。
KPIの例:
- Webサイトへの訪問者数
- コンバージョン率
- リード獲得数
- 商談数
KGIとKPIの関係
KGIが「ゴール」、KPIが「ゴールに向かう過程」を測定する指標です。
例:
- KGI:売上1億円
- KPI:月間リード獲得100件、商談化率30%、成約率20%
KPIを達成することで、最終的なKGIの達成につながります。
CSF(Critical Success Factor)
KGIとKPIの間にCSF(重要成功要因)を設定することもあります。
CSFの例:
- 見込み客の獲得
- 商談の創出
- 顧客満足度の向上
主要KPI一覧
マーケティングで使われる主要なKPIを紹介します。
認知・集客のKPI
トラフィック指標
- セッション数
- ユーザー数
- ページビュー数
- 新規ユーザー率
チャネル別指標
- オーガニック検索流入数
- 広告流入数
- SNS流入数
- 直接流入数
エンゲージメントのKPI
サイト行動指標
- 平均滞在時間
- 直帰率
- ページ/セッション
- 回遊率
コンテンツ指標
- 記事PV
- 記事完読率
- SNSシェア数
リード獲得のKPI
リード指標
- リード獲得数
- CPL(リード獲得単価)
- リード獲得率
リード品質指標
- MQL数(Marketing Qualified Lead)
- SQL数(Sales Qualified Lead)
- MQL→SQL転換率
コンバージョンのKPI
コンバージョン指標
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- CPA(顧客獲得単価)
売上指標
- 売上金額
- 平均注文金額
- LTV(顧客生涯価値)
広告のKPI
広告パフォーマンス指標
- インプレッション数
- クリック数
- CTR(クリック率)
- CPC(クリック単価)
- ROAS(広告費用対効果)
KPI設計ステップ
効果的なKPIを設計するためのステップを解説します。
ステップ1:KGIを明確にする
最終的に達成したい目標を明確にします。
ポイント:
- 具体的な数値で設定
- 期限を設定
- 経営目標と紐づける
ステップ2:KGIを分解する
KGIを達成するために必要な要素を分解します。
例:売上1億円の分解
- 売上 = 顧客数 × 平均単価
- 顧客数 = リード数 × 商談化率 × 成約率
ステップ3:測定可能なKPIを設定
分解した要素から、測定可能なKPIを設定します。
SMARTの原則:
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Achievable(達成可能)
- Relevant(関連性)
- Time-bound(期限付き)
ステップ4:優先順位をつける
すべてを追わず、重要なKPIに絞ります。
絞り込みのポイント:
- KGIへの影響度が高いもの
- コントロール可能なもの
- 改善の余地があるもの
ステップ5:目標値を設定
各KPIの目標値を設定します。
目標設定のポイント:
- 過去の実績をベースに
- ストレッチ目標(少し高め)を設定
- 根拠を持って設定
測定方法
設定したKPIを正しく測定します。
測定ツール
Google Analytics 4 Webサイトのトラフィック、エンゲージメント、コンバージョン。
Google Search Console 検索パフォーマンス、SEO指標。
広告プラットフォーム Google広告、Meta広告などの広告指標。
CRM/MA リード、商談、売上の指標。
ダッシュボード構築
ポイント:
- 主要KPIを一覧で確認できるように
- 定期的に更新される仕組み
- 目標値との比較ができるように
ツール:
- Looker Studio
- スプレッドシート
- CRMのダッシュボード
レポート設計
日次レポート 日々のトラフィック、コンバージョン。
週次レポート 週単位のKPI推移、アクション確認。
月次レポート 月次目標の達成度、施策振り返り。
改善サイクル
KPIを活用した改善サイクルを回します。
PDCAサイクル
Plan(計画) KPIと目標を設定し、施策を計画。
Do(実行) 計画した施策を実行。
Check(評価) KPIを測定し、目標との差を確認。
Action(改善) 差分の原因を分析し、次の施策を決定。
定期的な振り返り
週次ミーティング
- 今週のKPI推移
- 施策の進捗
- 来週のアクション
月次レビュー
- 月次目標の達成度
- 成功・失敗の要因分析
- 来月の重点施策
KPIの見直し
見直しのタイミング:
- 四半期ごと
- 事業環境が変化したとき
- KGIが変更されたとき
見直しのポイント:
- KGIとの整合性
- 測定可能性
- 改善アクションにつながるか
まとめ
適切なKPI設計は、効果的なマーケティングの基盤となります。
ポイントをおさらいしましょう:
- KGIは最終目標、KPIはプロセスを測定する指標
- KGIを分解してKPIを設計する
- SMARTの原則に従って設定
- 重要なKPIに絞って追跡
- ダッシュボードで可視化し、定期的に振り返る
- PDCAサイクルで継続的に改善
まずはKGIを明確にし、そこから逆算してKPIを設計することから始めましょう。