Google広告のトラブルシューティング|よくある問題と解決策
導入
Google広告を運用していると、さまざまな問題に直面することがあります。「広告が審査に通らない」「広告が表示されない」「クリック単価が急に高くなった」「コンバージョンが計測されない」など、トラブルは多岐にわたります。
これらの問題を放置すると、広告費の無駄遣いや機会損失につながります。しかし、多くのトラブルには明確な原因があり、適切な対処法を知っていれば迅速に解決できます。
この記事では、Google広告でよく発生する問題とその解決策を体系的に解説します。トラブルが発生した際のチェックリストとして活用してください。
審査不承認
審査不承認の主な原因
Google広告には厳格な広告ポリシーがあり、これに違反すると広告が不承認となります。
よくある不承認理由:
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リンク先の問題
- 404エラー(ページが存在しない)
- リダイレクトの多用
- モバイル非対応
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広告文の問題
- 誇大表現(「業界No.1」「最安値」など根拠のない主張)
- 商標侵害
- 不適切な句読点・記号の使用
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禁止コンテンツ
- 成人向けコンテンツ
- 著作権侵害
- 規制業種(医薬品、金融など)の違反
審査不承認の解決手順
ステップ1:不承認理由の確認 Google広告管理画面で、該当広告の「ポリシーの詳細」を確認します。具体的な違反内容が記載されています。
ステップ2:問題の修正 指摘された内容に従って、広告文やランディングページを修正します。
ステップ3:再審査リクエスト 修正完了後、「審査をリクエスト」をクリックして再審査を依頼します。通常1営業日以内に結果が出ます。
予防策:
- 広告作成前にポリシーを確認する
- 誇大表現を避け、事実に基づいた訴求を行う
- ランディングページの動作を定期的に確認する
表示されない
広告が表示されない原因
広告が承認済みなのに表示されない場合、複数の原因が考えられます。
1. 予算の問題
- 日予算を使い切っている
- アカウントの支払い設定に問題がある
- クレジットカードの有効期限切れ
2. 入札の問題
- 入札単価が低すぎる
- 競合が激しく、オークションで負けている
- 広告ランクが低い
3. ターゲティングの問題
- 対象地域が狭すぎる
- スケジュール設定で配信時間外
- デバイス設定の制限
4. ステータスの問題
- キャンペーンや広告グループが一時停止中
- 広告がまだ審査中
- 開始日が未来に設定されている
表示されない場合のチェックリスト
確認手順:
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ステータス確認
- キャンペーン、広告グループ、広告すべてが「有効」か確認
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予算確認
- 日予算の消化状況を確認
- 支払い情報が最新か確認
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入札確認
- キーワードごとの推定入札単価と比較
- 「最初のページの上部」の推定入札単価を参考に調整
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広告プレビューツールの活用
- 実際の検索結果ではなく、プレビューツールで表示確認
- 自分で検索すると表示回数が消費され、CTRにも悪影響
重要な注意点: 自分のIPアドレスからの検索を繰り返すと、Googleが「この人は広告をクリックしない」と学習し、表示されなくなることがあります。必ず広告プレビューツールを使用してください。
クリック単価高騰
CPC高騰の原因分析
クリック単価(CPC)が急に上昇した場合、以下の原因を調査します。
1. 競合環境の変化
- 新規競合の参入
- 競合の入札強化
- 業界全体の繁忙期
2. 品質スコアの低下
- 広告文の関連性低下
- ランディングページの品質低下
- 期待されるクリック率の低下
3. 設定の問題
- 入札戦略の誤設定
- 意図しないキーワードへの配信
- 無関係な検索クエリの増加
CPC高騰への対処法
短期的な対策:
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入札単価の調整
- 一時的に入札を下げて予算を守る
- パフォーマンスの良いキーワードに予算を集中
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検索クエリレポートの確認
- 無関係なクエリを除外キーワードに追加
- マッチタイプの見直し
中長期的な対策:
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品質スコアの改善
- 広告文とキーワードの関連性を高める
- ランディングページの改善
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入札戦略の最適化
- 目標CPA入札への切り替え検討
- コンバージョンデータを蓄積してから自動入札を活用
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ロングテールキーワードの追加
- 競合の少ないキーワードを発掘
- 具体的なニーズに応える広告文を作成
定期的なモニタリング:
- 週次でCPC推移を確認
- 競合の動向をオークション分析で把握
- 季節変動を考慮した予算調整
コンバージョン計測エラー
コンバージョンが計測されない原因
コンバージョントラッキングの問題は、正確な効果測定を妨げます。
1. タグの問題
- コンバージョンタグが設置されていない
- タグの設置場所が間違っている
- タグの記述ミス
2. サイトの問題
- サンクスページのURLが変更された
- リダイレクトでタグが発火しない
- クロスドメイントラッキングの設定漏れ
3. 設定の問題
- コンバージョンアクションがアカウントに紐づいていない
- カウント方法の設定ミス
- コンバージョン期間の設定
コンバージョン計測のデバッグ手順
ステップ1:タグの確認
- Google Tag Assistantでタグの発火を確認
- ブラウザの開発者ツールでネットワークリクエストを確認
ステップ2:テストコンバージョン
- 実際にフォーム送信や購入を行いテスト
- 24〜48時間後にGoogle広告管理画面で確認
ステップ3:設定の見直し
- コンバージョンアクションの設定を再確認
- 「コンバージョン列に含める」がオンになっているか確認
よくあるミス:
- GTMでタグを作成したが公開していない
- サンクスページではなく確認画面にタグを設置
- 複数のコンバージョンタグが重複して発火
推奨ツール:
- Google Tag Assistant
- GTMプレビューモード
- Google広告のコンバージョン診断
まとめ
Google広告のトラブルシューティングで重要なポイントをまとめます。
審査不承認への対応:
- 不承認理由を正確に把握する
- ポリシーに準拠した広告文・ランディングページを作成
- 予防的にポリシーを確認する習慣をつける
表示されない問題:
- ステータス、予算、入札、ターゲティングを順番に確認
- 広告プレビューツールを活用(自分で検索しない)
- 支払い情報を定期的に確認
クリック単価高騰:
- 品質スコアの改善が根本的な解決策
- 検索クエリレポートで無駄な配信を削減
- 競合環境の変化を把握する
コンバージョン計測:
- タグの設置と発火を確実に確認
- GTMを使用する場合は公開を忘れずに
- 定期的にテストコンバージョンを実施
トラブルが発生した際は、焦らず原因を特定し、一つずつ対処することが重要です。また、問題が解決したら、同じトラブルを防ぐための予防策を講じましょう。日頃からアカウントの状態をモニタリングし、早期に異変に気づける体制を整えることが、安定した広告運用につながります。