Google広告のキーワード選定|費用対効果を最大化する方法
導入
Google広告で成果を出すために最も重要な要素の一つが「キーワード選定」です。どんなに魅力的な広告文を作成しても、適切なキーワードを設定していなければ、本当に商品やサービスを必要としているユーザーに広告を届けることはできません。
逆に言えば、正しいキーワード選定ができれば、限られた予算でも高い費用対効果を実現することが可能です。購買意欲の高いユーザーに効率的にアプローチし、無駄なクリックを減らすことで、CPA(顧客獲得単価)を大幅に改善できます。
この記事では、キーワードの種類や特徴から、マッチタイプの使い分け、除外キーワードの設定、そしてキーワードプランナーの活用方法まで、費用対効果を最大化するためのキーワード選定ノウハウを詳しく解説します。
キーワードの種類
キーワードは、ユーザーの検索意図によって大きく分類できます。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。
ブランドキーワード
自社の会社名、商品名、サービス名など、ブランドに関連するキーワードです。
例:
- 「〇〇会社」
- 「〇〇サービス 申し込み」
- 「〇〇 口コミ」
特徴:
- クリック単価が低い傾向
- コンバージョン率が高い
- すでに自社を認知しているユーザーにリーチ
ブランドキーワードは、競合が自社ブランド名で広告を出稿している場合や、SEOで自然検索1位を取れていない場合に特に重要です。
一般キーワード(ジェネリックキーワード)
業界や商品カテゴリに関する一般的なキーワードです。
例:
- 「オンライン英会話」
- 「会計ソフト」
- 「転職サイト」
特徴:
- 検索ボリュームが多い
- クリック単価が高い傾向
- 競合が多い
- 認知拡大に効果的
一般キーワードは検索ボリュームが大きいため、多くのユーザーにリーチできますが、競合も多く費用がかかりやすいです。
ロングテールキーワード
3語以上の複合キーワードで、より具体的な検索意図を持つキーワードです。
例:
- 「オンライン英会話 ビジネス 初心者」
- 「会計ソフト 個人事業主 無料」
- 「転職サイト 30代 未経験 IT」
特徴:
- 検索ボリュームは少ない
- クリック単価が低い傾向
- コンバージョン率が高い
- 競合が少ない
ロングテールキーワードは、検索ボリュームこそ少ないものの、明確なニーズを持ったユーザーにアプローチできるため、費用対効果が高くなりやすいです。
競合キーワード
競合他社のブランド名や商品名をキーワードとして設定する手法です。
例:
- 「〇〇(競合サービス名) 代替」
- 「〇〇 vs △△」
- 「〇〇 乗り換え」
特徴:
- 競合のユーザーを獲得できる可能性
- クリック単価が高くなりやすい
- 品質スコアが低くなる傾向
競合キーワードは戦略として有効ですが、広告文に競合名を入れることはできないため、自社の強みを訴求する工夫が必要です。
マッチタイプ
マッチタイプは、設定したキーワードに対して、どの程度広い範囲の検索クエリに広告を表示するかを制御する設定です。
完全一致
設定したキーワードと同じ意味を持つ検索クエリに対してのみ広告が表示されます。
記号:[キーワード]
例:
- 設定キーワード:[オンライン英会話]
- 表示される検索例:「オンライン英会話」「オンライン 英会話」「ネット英会話」
メリット:
- 最も精度の高いターゲティングが可能
- 無駄なクリックを最小限に抑えられる
- 予算のコントロールがしやすい
デメリット:
- リーチが限定的
- 新しい検索クエリを発見しにくい
フレーズ一致
設定したキーワードの意味を含む検索クエリに対して広告が表示されます。
記号:“キーワード”
例:
- 設定キーワード:“オンライン英会話”
- 表示される検索例:「オンライン英会話 おすすめ」「安い オンライン英会話」「ビジネス向け オンライン英会話」
メリット:
- 完全一致より広いリーチ
- 関連性の高い検索に限定できる
- 新しいキーワードの発見に役立つ
デメリット:
- 意図しない検索に表示される可能性がある
- 除外キーワードの設定が必要
部分一致
設定したキーワードに関連する幅広い検索クエリに対して広告が表示されます。Googleの機械学習により、関連性があると判断された検索にも表示されます。
記号:なし(そのまま入力)
例:
- 設定キーワード:オンライン英会話
- 表示される検索例:「英語学習 アプリ」「英会話スクール 比較」「ネイティブ講師 レッスン」
メリット:
- 最も広いリーチ
- 予想していなかった効果的なキーワードを発見できる
- 少ないキーワードで幅広くカバーできる
デメリット:
- 関連性の低い検索にも表示される可能性
- 除外キーワードの設定が必須
- 費用がかかりやすい
マッチタイプの使い分け
マッチタイプの選び方は、キャンペーンの目的やフェーズによって異なります。
開始初期:フレーズ一致をメインに使用し、検索クエリレポートでデータを収集
最適化フェーズ:効果の高いキーワードを完全一致で追加し、効果の低いクエリを除外
拡大フェーズ:部分一致で新しいキーワードを発掘し、効果的なものをフレーズ一致や完全一致に追加
除外キーワード
除外キーワードは、特定の検索クエリに対して広告を表示しないようにする設定です。費用対効果を高めるために非常に重要な機能です。
除外キーワードの重要性
適切な除外キーワードを設定することで、以下のメリットがあります:
- 無駄なクリック費用の削減:購買意欲のないユーザーからのクリックを防ぐ
- CTR(クリック率)の向上:関連性の高い検索にのみ表示されるため、CTRが改善
- 品質スコアの向上:CTR向上により品質スコアが上がり、クリック単価が下がる
よくある除外キーワード
業種を問わず、よく除外されるキーワードのパターンがあります:
無料関連:
- 「無料」「フリー」「タダ」
- ※有料サービスの場合は除外推奨
求人関連:
- 「求人」「採用」「バイト」「転職」
- ※求人目的でなければ除外
情報収集系:
- 「とは」「意味」「方法」
- ※コンバージョンに繋がりにくい場合は除外
ネガティブワード:
- 「クレーム」「詐欺」「最悪」
- ※ブランドイメージ保護のため除外
除外キーワードの設定方法
- Google広告の管理画面で「キーワード」→「除外キーワード」を選択
- 「+」ボタンをクリックして除外キーワードを追加
- キャンペーンレベルまたは広告グループレベルで設定
除外キーワードにもマッチタイプがあり、完全一致、フレーズ一致、部分一致を選択できます。
除外キーワードリストの活用
複数のキャンペーンで共通して使用する除外キーワードは、「除外キーワードリスト」として作成し、各キャンペーンに適用できます。これにより、管理の効率化と設定漏れの防止が可能です。
キーワードプランナー活用
キーワードプランナーは、Google広告に搭載されている無料のキーワード調査ツールです。
キーワードプランナーでできること
- 新しいキーワードの発見:関連キーワードの候補を取得
- 検索ボリュームの確認:月間の検索回数を把握
- 競合性の確認:そのキーワードの競争の激しさを確認
- 入札単価の予測:上位表示に必要な入札単価の目安を確認
キーワードプランナーの使い方
ステップ1:アクセス Google広告の管理画面から「ツールと設定」→「プランニング」→「キーワードプランナー」を選択
ステップ2:キーワードの発見 「新しいキーワードを見つける」を選択し、以下のいずれかを入力:
- 関連するキーワード
- 自社サイトのURL
- 競合サイトのURL
ステップ3:結果の分析 表示されたキーワード候補から、以下の指標を確認:
- 月間平均検索ボリューム
- 競合性(低・中・高)
- 推奨入札単価
ステップ4:キーワードの選定 検索ボリュームと競合性のバランスを見て、効果が期待できるキーワードを選定
キーワードプランナー活用のコツ
-
競合サイトのURLを入力:競合が使用しているキーワードのヒントを得られる
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検索ボリュームのフィルタリング:自社の予算に合った検索ボリュームのキーワードに絞る
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地域と言語の設定:ターゲット地域を正しく設定して、正確なデータを取得
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時期のトレンド確認:季節変動のあるキーワードは、年間を通じた検索ボリュームを確認
最適化の手順
キーワード選定は一度行えば終わりではなく、継続的な最適化が必要です。
検索クエリレポートの活用
検索クエリレポートは、実際にユーザーが検索したキーワードと、その成果を確認できるレポートです。
確認方法: Google広告の管理画面で「キーワード」→「検索語句」を選択
分析のポイント:
- コンバージョンに繋がった検索クエリを特定
- クリックはあるがコンバージョンしていないクエリを確認
- 想定外の検索クエリが表示されていないか確認
キーワードの追加・除外サイクル
週次で行う作業:
- 検索クエリレポートを確認
- 効果の高いクエリをキーワードとして追加(フレーズ一致または完全一致)
- 効果の低いクエリを除外キーワードに追加
- パフォーマンスの低いキーワードを一時停止
月次で行う作業:
- キーワード全体のパフォーマンスを分析
- 新しいキーワード候補をキーワードプランナーで調査
- マッチタイプの見直し
- 入札単価の調整
キーワードの品質スコア改善
品質スコアが低いキーワードは、以下の方法で改善を図ります:
- 広告文の関連性を高める:キーワードを広告文の見出しに含める
- ランディングページの改善:キーワードに関連するコンテンツを充実させる
- 広告グループの細分化:関連性の高いキーワードでグループを構成
パフォーマンス指標の目安
キーワードのパフォーマンスを評価する際の目安:
| 指標 | 良好 | 要改善 |
|---|---|---|
| CTR(検索) | 3%以上 | 1%未満 |
| 品質スコア | 7以上 | 5未満 |
| コンバージョン率 | 3%以上 | 1%未満 |
※業種や商材によって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
まとめ
Google広告のキーワード選定は、広告運用の成否を分ける重要な要素です。この記事のポイントを振り返ると:
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キーワードの種類を理解する:ブランド、一般、ロングテール、競合キーワードそれぞれの特徴を把握し、目的に応じて使い分ける
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マッチタイプを適切に設定する:完全一致、フレーズ一致、部分一致の特徴を理解し、キャンペーンのフェーズに応じて使い分ける
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除外キーワードを積極的に活用する:無駄なクリックを削減し、費用対効果を高める
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キーワードプランナーを活用する:検索ボリュームや競合性を確認し、効果的なキーワードを発見する
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継続的に最適化する:検索クエリレポートを定期的に確認し、キーワードの追加・除外を行う
キーワード選定は、最初から完璧を目指す必要はありません。まずはフレーズ一致でキーワードを設定し、データを収集しながら徐々に最適化していくアプローチが効果的です。
定期的な分析と改善を継続することで、費用対効果の高いGoogle広告運用を実現できます。ぜひこの記事を参考に、キーワード選定に取り組んでみてください。