英語での依頼の仕方|丁寧かつ明確に伝える表現
導入
ビジネスの場面では、同僚や取引先に依頼をする機会が頻繁にあります。英語での依頼は、直接的すぎると失礼に聞こえ、曖昧すぎると伝わらないという難しさがあります。適切な表現を使いこなすことで、相手に気持ちよく協力してもらえるようになります。
本記事では、英語で丁寧かつ明確に依頼するためのフレーズを、場面別に詳しく解説します。基本的な依頼表現から、締め切りの伝え方、フォローアップまで、実践的な表現を身につけましょう。
依頼表現の基本
依頼の丁寧さは、使う表現によって大きく変わります。
丁寧さのレベル
カジュアル(同僚向け):
- “Can you send me the file?”(ファイルを送ってもらえる?)
- “Please let me know when you’re free.”(空いている時間を教えて)
やや丁寧(一般的なビジネス):
- “Could you send me the file?”(ファイルを送っていただけますか)
- “Would you mind letting me know your availability?”(ご都合をお知らせいただけますか)
フォーマル(上司・クライアント向け):
- “I would appreciate it if you could send me the file.”(ファイルをお送りいただければ幸いです)
- “Would it be possible for you to let me know your availability?”(ご都合をお知らせいただくことは可能でしょうか)
依頼の基本構造
効果的な依頼は、以下の構造で行います。
- 導入: 依頼の背景を説明する
- 依頼内容: 何をしてほしいか明確に伝える
- 期限: いつまでに必要か伝える
- 理由: なぜ必要かを説明する(必要に応じて)
- 感謝: 事前に感謝を伝える
依頼を始めるフレーズ
- “I have a favor to ask.”(お願いがあります)
- “Could I ask you something?”(お願いしてもいいですか)
- “I was wondering if you could help me with something.”(お力添えいただけないかと思いまして)
- “I’d like to ask for your assistance.”(ご協力をお願いしたいのですが)
Could/Wouldの使い分け
CouldとWouldは依頼でよく使われますが、ニュアンスが異なります。
Couldを使った依頼
Couldは「できますか」という能力・可能性を尋ねるニュアンスがあります。
基本形:
- “Could you review this document?”(この文書をレビューしていただけますか)
- “Could you send me the report by Friday?”(金曜日までにレポートを送っていただけますか)
- “Could you give me a call when you have a moment?”(お時間のある時にお電話いただけますか)
より丁寧に:
- “Could you possibly help me with this?”(もしよろしければ、これを手伝っていただけませんか)
- “Could you kindly forward this to the team?”(恐れ入りますが、これをチームに転送していただけますか)
Wouldを使った依頼
Wouldは「…していただけますか」という意思を尋ねるニュアンスがあり、より丁寧です。
基本形:
- “Would you review this document?”(この文書をレビューしていただけますか)
- “Would you be able to attend the meeting?”(会議にご出席いただけますか)
Would you mindの形:
- “Would you mind reviewing this document?”(この文書をレビューしていただいてもよろしいですか)
- “Would you mind if I asked for your input?”(ご意見を伺ってもよろしいでしょうか)
注意: “Would you mind…”への返答は、OKの場合は “No, not at all.”(いいえ、全然構いません)となります。
I would appreciate…の形
最もフォーマルで丁寧な依頼表現です。
- “I would appreciate it if you could send me the files.”(ファイルをお送りいただければ幸いです)
- “I would be grateful if you could look into this matter.”(この件を調査していただければありがたく存じます)
- “I would really appreciate your help on this.”(この件でお力添えいただければ大変助かります)
締め切り伝達
依頼に締め切りがある場合は、明確に伝えることが重要です。
締め切りを伝える基本表現
一般的な表現:
- “Could you send this to me by Friday?”(金曜日までに送っていただけますか)
- “I would need this by the end of the day.”(本日中にいただきたいのですが)
- “The deadline for this is March 15th.”(これの締め切りは3月15日です)
より丁寧な表現:
- “If possible, I would need this by next Monday.”(可能であれば、来週月曜日までにいただきたいのですが)
- “Would it be possible to have this ready by tomorrow afternoon?”(明日の午後までにご準備いただくことは可能でしょうか)
緊急性を伝える
- “This is urgent. Could you please prioritize this?”(緊急です。優先して対応いただけますか)
- “I need this as soon as possible.”(できるだけ早くお願いします)
- “Time is critical on this matter.”(この件は時間が非常に重要です)
- “This needs to be completed today.”(これは本日中に完了する必要があります)
締め切りに余裕がある場合
- “There’s no rush on this.”(急ぎではありません)
- “Whenever you get a chance.”(お時間のある時にお願いします)
- “At your earliest convenience.”(ご都合のつく時にお願いします)
- “No deadline, but sometime this week would be great.”(期限はありませんが、今週中にいただけると助かります)
確認依頼
確認やレビューを依頼する表現です。
文書の確認依頼
- “Could you please review this proposal?”(この提案書をレビューしていただけますか)
- “I’d appreciate it if you could check this document for errors.”(この文書の誤りを確認していただければ幸いです)
- “Would you mind taking a look at this draft?”(この下書きをご覧いただけますか)
- “Could you proofread this before I send it?”(送信前に校正していただけますか)
内容の確認依頼
- “Could you confirm the meeting details?”(会議の詳細を確認していただけますか)
- “Please let me know if the information is correct.”(情報が正しいかお知らせください)
- “I’d like you to verify these numbers.”(これらの数字を確認していただきたいのですが)
- “Can you double-check this with the team?”(チームに再確認していただけますか)
承認依頼
- “Could you approve this request?”(このリクエストを承認していただけますか)
- “I need your sign-off on this document.”(この文書にご承認をいただきたいのですが)
- “Please review and approve when you have a moment.”(お時間のある時にご確認とご承認をお願いします)
- “This requires your approval before we can proceed.”(進める前にあなたの承認が必要です)
フィードバック依頼
- “I’d appreciate your feedback on this.”(これについてのご意見をいただければ幸いです)
- “Could you share your thoughts on this approach?”(このアプローチについてのお考えをお聞かせいただけますか)
- “I’d value your input on this matter.”(この件についてのご意見をお聞かせいただけると嬉しいです)
- “Any suggestions would be welcome.”(ご提案をお待ちしています)
フォローアップ
依頼した後のフォローアップ表現です。
丁寧に催促する
- “I just wanted to follow up on my previous email.”(先日のメールの件でフォローアップさせていただきます)
- “I’m checking in regarding the report I requested.”(お願いしたレポートの件で確認させていただいています)
- “Have you had a chance to look at the proposal?”(提案書をご覧いただく機会はありましたか)
- “I wanted to gently remind you about the deadline.”(締め切りについて念のためリマインドさせていただきます)
状況を確認する
- “Could you give me an update on the progress?”(進捗状況をお知らせいただけますか)
- “Where are we on this project?”(このプロジェクトの状況はいかがですか)
- “Is there anything holding this up?”(何か妨げになっていることはありますか)
- “Do you need any additional information from me?”(私から追加の情報は必要ですか)
柔軟性を示す
- “If you need more time, please let me know.”(もっと時間が必要でしたらお知らせください)
- “I understand you’re busy. Would a later deadline work better?”(お忙しいのは承知しています。期限を延ばした方がよろしいですか)
- “No pressure, but an update would be helpful.”(プレッシャーをかけるつもりはありませんが、状況をお知らせいただけると助かります)
場面別の依頼例
ミーティングの設定依頼
“I’d like to set up a meeting to discuss the project timeline. Would you be available sometime next week? Please let me know your preferred times, and I’ll send a calendar invite.”
(プロジェクトのスケジュールについて話し合うためのミーティングを設定したいと思います。来週中でご都合のよい時間はありますか。ご希望の時間をお知らせいただければ、カレンダー招待をお送りします。)
資料の提出依頼
“Could you please submit the quarterly report by the end of this week? I need to include it in the board presentation scheduled for next Monday. If you have any questions or need additional time, please let me know.”
(四半期レポートを今週末までにご提出いただけますか。来週月曜日に予定されている取締役会プレゼンテーションに含める必要があります。ご質問や追加の時間が必要な場合は、お知らせください。)
協力依頼
“I’m working on a client proposal and could really use your expertise in this area. Would you have about 30 minutes to review my approach and share your thoughts? I’d be happy to work around your schedule.”
(クライアントへの提案書を作成しており、この分野におけるあなたの専門知識をお借りしたいのですが。30分ほどお時間をいただき、私のアプローチをレビューしてご意見をいただくことは可能でしょうか。あなたのスケジュールに合わせます。)
まとめ
英語で効果的に依頼するためのポイントをまとめます。
- 丁寧さのレベルを意識する: 相手との関係に応じてCould/Wouldなどを使い分ける
- 明確に伝える: 何をしてほしいか、いつまでに必要かを具体的に
- 理由を説明する: なぜ依頼するのかを伝えると協力を得やすい
- 相手の状況を考慮する: 「お忙しいところ恐れ入りますが」などの配慮を示す
- 感謝を忘れない: 依頼時と完了時に感謝を伝える
- フォローアップは丁寧に: 催促は責めるのではなく確認のトーンで
適切な依頼表現を使うことで、相手に気持ちよく協力してもらい、円滑なビジネス関係を築くことができます。本記事のフレーズを活用し、効果的な依頼力を身につけましょう。