英語でのビジネスマナー|海外取引先との作法
導入
「海外の取引先との接し方がわからない」「日本のマナーと何が違うのか不安」という悩みはありませんか?
ビジネスマナーは国や文化によって異なります。基本的なマナーを理解し、適切な英語表現を使うことで、海外取引先との信頼関係を築けます。
この記事では、海外ビジネスで役立つマナーと英語表現を解説します。
挨拶
第一印象を決める挨拶のマナーを解説します。
握手のマナー
基本ルール
- しっかりと握る(弱すぎず強すぎず)
- 2〜3秒程度
- 相手の目を見る
- 笑顔で
避けるべきこと
- 弱々しい握手(“dead fish handshake”と呼ばれ、印象が悪い)
- 長すぎる握手
- 両手で包み込む(親しい間柄でない限り)
表現例
“It’s a pleasure to meet you. I’m Takeshi Yamada from ABC Corporation.” (お会いできて光栄です。ABC社の山田健です)
“Nice to meet you in person. We’ve been exchanging emails for a while.” (直接お会いできて嬉しいです。しばらくメールでやり取りしていましたね)
自己紹介
構成要素
- 挨拶
- 名前
- 会社・部署
- 役職
- ひと言(関係性や目的)
例文
“Hello, I’m Yuki Tanaka, Marketing Manager at XYZ Inc. I’ll be your main point of contact for this project.” (こんにちは、XYZ社マーケティングマネージャーの田中ゆきです。このプロジェクトの主な窓口を担当します)
“Good morning. My name is Ken Sato. I’m in charge of international sales at ABC Corp. Thank you for taking the time to meet with us today.” (おはようございます。佐藤健と申します。ABC社の海外営業を担当しています。本日はお時間をいただきありがとうございます)
呼び方
ファーストネーム vs ラストネーム
- 欧米では比較的早くファーストネームで呼び合う
- 最初は相手の呼び方に合わせる
- 迷ったら確認する
表現例
“Please, call me Ken.” (ケンと呼んでください)
“Should I call you Michael or Mr. Smith?” (マイケルとお呼びすべきですか、それともスミスさん?)
“May I ask how you’d like to be addressed?” (どのようにお呼びすればよいかお聞きしてもよいですか?)
名刺交換
名刺交換のマナーを解説します。
日本と欧米の違い
日本式
- 両手で丁寧に渡す
- 相手より低い位置で差し出す
- 受け取ったらテーブルに置いて確認
欧米式
- 片手で渡すことも一般的
- 儀式的ではない
- すぐにポケットやファイルに入れても失礼ではない
名刺交換時の表現
渡すとき
“Here’s my business card.” (私の名刺です)
“Let me give you my card.” (名刺をお渡しします)
“Please feel free to contact me anytime.” (いつでもお気軽にご連絡ください)
受け取るとき
“Thank you. May I have a look?” (ありがとうございます。拝見してもよろしいですか?)
“I see you’re based in San Francisco. That’s a great city.” (サンフランシスコに拠点があるのですね。素晴らしい街ですね)
名刺がない場合
“I’m sorry, I don’t have my business cards with me today. May I send you my contact details by email?” (申し訳ありません、今日は名刺を持っていません。メールで連絡先をお送りしてもよろしいですか?)
LinkedInの活用
デジタル時代の名刺交換 名刺の代わりにLinkedInでつながることも増えています。
表現例
“Let’s connect on LinkedIn. I’ll send you a request.” (LinkedInでつながりましょう。リクエストを送ります)
“Do you use LinkedIn? I’d love to stay in touch.” (LinkedInを使っていますか?ぜひ連絡を取り合いたいです)
食事
ビジネスディナーのマナーを解説します。
基本マナー
席順
- ホストが奥の席を勧めることが多い
- 指示に従う
オーダー
- ゲストが先にオーダー
- ホストがワインを選ぶことが多い
会話
- 食事中は軽い話題から
- 本題は食後に
食事での表現
席に着くとき
“Please, have a seat here.” (どうぞこちらにおかけください)
“Thank you for arranging this dinner.” (ディナーを手配していただきありがとうございます)
オーダー時
“Do you have any dietary restrictions?” (食事制限はありますか?)
“I’m vegetarian. Do you have any vegetarian options?” (ベジタリアンなのですが、ベジタリアンメニューはありますか?)
“What would you recommend?” (おすすめは何ですか?)
乾杯
“Cheers to our new partnership!” (新しいパートナーシップに乾杯!)
“Here’s to a successful collaboration!” (成功するコラボレーションに乾杯!)
会計
支払い
- 招待した側が払うのが一般的
- 無理に奪い合わない
表現例
“Please, let me get this. It’s my treat.” (ここは私に払わせてください。ご馳走します)
“Thank you so much for dinner. Next time it’s on me.” (ディナーありがとうございます。次回は私がご馳走します)
“Should we split the bill?” (割り勘にしましょうか?)
食事後のお礼
翌日のフォロー
“Thank you again for the wonderful dinner last night. I really enjoyed our conversation.” (昨夜の素晴らしいディナーをありがとうございました。会話をとても楽しみました)
“It was great getting to know you better over dinner. I look forward to working together.” (ディナーでより深くお知り合いになれて良かったです。一緒に仕事ができることを楽しみにしています)
贈り物
贈り物のマナーを解説します。
贈り物の選び方
適切な贈り物
- 自国の特産品
- 会社のロゴ入りグッズ
- 高品質だが高価すぎないもの
避けるべきもの
- 高価すぎるもの(賄賂と見なされる可能性)
- 宗教・文化的にタブーなもの
- 個人的すぎるもの
贈り物を渡すとき
タイミング
- 会議の最初か最後
- 食事の際
表現例
“We brought you a small gift from Japan. It’s a traditional Japanese craft.” (日本からちょっとしたお土産を持ってきました。日本の伝統工芸品です)
“This is a token of our appreciation for your hospitality.” (おもてなしへの感謝のしるしです)
“I hope you like it. It’s a specialty from my hometown.” (気に入っていただければ幸いです。私の故郷の名産品です)
贈り物を受け取るとき
欧米では その場で開けることが期待される(日本とは異なる)
表現例
“May I open it now?” (今開けてもよいですか?)
“Thank you so much! This is beautiful.” (ありがとうございます!素敵ですね)
“How thoughtful of you. I really appreciate it.” (お気遣いありがとうございます。本当に感謝します)
企業ポリシーへの配慮
注意点 多くの企業には贈り物に関するポリシーがあります。
表現例
“I hope this doesn’t conflict with your company’s gift policy.” (御社の贈り物ポリシーに抵触しないことを願います)
“It’s just a small token. I wanted to express our gratitude.” (ほんの気持ちです。感謝の気持ちを表したかったのです)
まとめ
海外取引先とのビジネスマナーは、信頼関係構築の基盤です。
ポイントをおさらいしましょう:
- 握手はしっかりと、相手の目を見て笑顔で
- 自己紹介は名前、会社、役職を明確に
- 名刺交換は相手の文化に合わせて柔軟に
- 食事では相手への配慮(食事制限の確認など)を忘れずに
- 贈り物は高価すぎず、文化的に適切なものを選ぶ
- その場で開ける文化もあることを理解する
- 常に感謝の気持ちを言葉で伝える
まずは次回の海外取引先との会合で、相手の文化を意識した対応を心がけましょう。