Grammarlyの使い方|英文チェックを自動化する方法
導入
ビジネスで英語を使う機会が増える中、英文メールや文書の品質は仕事の成果を左右する重要な要素です。しかし、ネイティブでない私たちにとって、文法ミスやスペルミス、不自然な表現を完全に排除することは容易ではありません。
そこで活躍するのが、AIを活用した英文校正ツール「Grammarly」です。本記事では、Grammarlyの機能を詳しく解説し、ビジネス英語の品質を効率的に向上させる方法をご紹介します。
Grammarlyとは
Grammarlyは、2009年にウクライナ出身のエンジニアによって創設されたAI英文校正サービスです。現在、世界中で3,000万人以上のユーザーが利用しており、英文校正ツールのデファクトスタンダードとなっています。
Grammarlyの強み
- リアルタイム校正: 入力と同時にエラーを検出
- 詳細な説明: なぜ間違いなのかを解説してくれる
- 多様なプラットフォーム対応: Web、デスクトップ、モバイルで利用可能
- 柔軟な目標設定: 文書の目的や読者に応じた提案
対応プラットフォーム
Grammarlyは以下の環境で利用できます。
- Webブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edge)
- デスクトップアプリ(Windows、Mac)
- モバイルアプリ(iOS、Android)
- Microsoft Office(Word、Outlook)
- Google Docs
基本機能
文法チェック(Grammar)
Grammarlyの核となる機能です。主語と動詞の一致、時制の誤り、冠詞の使い方など、基本的な文法エラーを検出します。
検出される主なエラー:
- 主語と動詞の一致(Subject-verb agreement)
- 時制の一貫性(Tense consistency)
- 冠詞の使用(Article usage)
- 前置詞の誤り(Preposition errors)
- 代名詞の参照(Pronoun reference)
スペルチェック(Spelling)
単純なスペルミスだけでなく、タイプミスや同音異義語の混同も検出します。
例:
- “their” と “there” と “they’re”
- “affect” と “effect”
- “its” と “it’s”
句読点チェック(Punctuation)
カンマ、ピリオド、アポストロフィーなど、句読点の使い方をチェックします。
- カンマの過不足
- セミコロンとコロンの使い分け
- アポストロフィーの正しい位置
基本的な文体提案
冗長な表現や受動態の多用など、読みやすさに影響する要素も指摘します。
Premium機能
無料版でも基本的な校正は可能ですが、Premium版ではより高度な機能が利用できます。
文体の改善(Style)
より洗練された表現への書き換え提案を受けられます。
- 冗長な表現の簡潔化
- 弱い動詞の強化
- 曖昧な表現の明確化
- 受動態から能動態への変換
トーン検出(Tone Detector)
文章のトーン(雰囲気)を分析し、読者にどのような印象を与えるかを可視化します。
検出されるトーン例:
- Confident(自信のある)
- Friendly(友好的な)
- Formal(フォーマルな)
- Optimistic(楽観的な)
盗用チェック(Plagiarism Checker)
160億以上のWebページと比較し、コンテンツの独自性をチェックします。学術論文やオリジナルコンテンツ作成に有用です。
語彙の強化(Vocabulary Enhancement)
同じ単語の繰り返しを検出し、より適切な同義語を提案します。表現の幅を広げ、文章に変化を持たせることができます。
目標設定機能(Goals)
文書の目的、読者層、フォーマリティレベルを設定することで、より的確な提案を受けられます。
設定項目:
- Intent: Inform、Describe、Convince、Tell a Story
- Audience: General、Knowledgeable、Expert
- Style: Formal、Neutral、Informal
- Emotion: Mild、Neutral、Strong
- Domain: Academic、Business、General、Technical、Casual
Chrome拡張
インストールと設定
Chrome拡張機能をインストールすると、ブラウザ上のあらゆるテキスト入力欄でGrammarlyが動作します。
- Chrome ウェブストアからGrammarly拡張をインストール
- Grammarlyアカウントでログイン
- 設定で言語環境を確認(American English / British English)
対応サービス
Chrome拡張により、以下のサービスで自動的に英文チェックが行われます。
- Gmail / Google Workspace
- Slack
- Twitter / Facebook
- WordPress
- その他ほとんどのWebアプリケーション
使い方のポイント
テキスト入力欄の右下に緑のGrammarlyアイコンが表示されます。エラーがある場合は赤や黄色の数字が表示され、クリックすると修正候補が表示されます。
センシティブな情報を入力する場合は、一時的にGrammarlyをオフにすることもできます。
活用のコツ
ビジネスメールでの活用
ビジネスメールでは、Goals設定を以下のように調整します。
- Intent: Inform または Convince
- Audience: Knowledgeable
- Style: Formal
- Domain: Business
これにより、ビジネスにふさわしい提案を受けられます。
学習ツールとしての活用
Grammarlyは単なる校正ツールではなく、英語学習ツールとしても活用できます。
- エラーの説明を読む: なぜ間違いなのかを理解
- パターンを把握: 自分がよく間違えるポイントを認識
- Weekly Reportを確認: 週次で学習の進捗を確認
他ツールとの併用
Grammarlyは文法・スタイルのチェックに特化しています。翻訳にはDeepL、表現の幅を広げるにはThesaurus(類語辞典)など、目的に応じて他のツールと組み合わせると効果的です。
注意点
- 100%の正確性ではない: Grammarlyの提案が常に正しいとは限りません
- 文脈の限界: 専門用語や固有名詞を誤って指摘することがあります
- スタイルの好み: 提案を鵜呑みにせず、最終判断は自分で行う
料金プラン
Free(無料)
- 基本的な文法・スペルチェック
- 句読点チェック
- 簡潔さの提案
Premium(月額約$12〜)
- 全ての Free 機能
- 高度な文法・スタイル提案
- トーン検出
- 語彙強化
- 盗用チェック
Business(月額約$15〜/ユーザー)
- 全ての Premium 機能
- チーム管理機能
- スタイルガイド設定
- アナリティクス
- 優先サポート
まとめ
Grammarlyは、英文作成の効率と品質を大幅に向上させる強力なツールです。
基本機能だけでも、文法・スペル・句読点のチェックが自動化され、英文の品質が向上します。 無料版でも十分な価値がありますので、まずは試してみることをお勧めします。
Premium版では、文体の改善やトーン検出など、より洗練された英文を書くための機能が利用できます。 英語でのコミュニケーションが頻繁な方には投資する価値があります。
Chrome拡張を活用することで、メール、Slack、SNSなど、あらゆる場面で英文チェックを自動化できます。 設定さえすれば、意識せずに英文品質を維持できるようになります。
Grammarlyを賢く活用し、ビジネス英語のコミュニケーション品質を向上させましょう。ただし、AIツールの限界を理解し、最終的な判断は自分で行うことを忘れないでください。