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ローカルLLM入門|Ollama・LM Studioの使い方

自分のPCでAIを動かすローカルLLMの導入方法を解説します。OllamaとLM Studioの使い方、おすすめモデル、クラウドAIとの違い、プライバシーとコストのメリットについて詳しく紹介します。

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目次

  • 1. 導入
  • 2. ローカルLLMとは
  • 3. メリット
  • 4. セットアップ
  • 5. 活用例
  • 6. まとめ

ローカルLLM入門|Ollama・LM Studioの使い方

導入

ChatGPTやClaudeなどのクラウドAIサービスは便利ですが、「データをサーバーに送りたくない」「月額料金を払い続けたくない」という方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが、自分のPCでAIを動かす「ローカルLLM」です。

本記事では、ローカルLLMの基本概念から、OllamaやLM Studioを使った具体的なセットアップ方法、そして実践的な活用例まで詳しく解説します。

ローカルLLMとは

基本概念

ローカルLLM(Large Language Model)とは、クラウドサービスに接続せず、自分のPC上で動作するAIモデルのことです。

クラウドAI(ChatGPT等)

  • インターネット経由でサーバーに接続
  • 入力データがサーバーに送信される
  • 月額料金が発生(有料プランの場合)
  • 最新・最高性能のモデルを利用可能

ローカルLLM

  • 自分のPC上で完結
  • データが外部に送信されない
  • 一度セットアップすれば追加費用なし
  • PC性能に応じたモデルを使用

主なオープンソースモデル

ローカルで実行可能なオープンソースのAIモデルには、以下のようなものがあります。

モデル開発元特徴
Llama 3Meta高性能、商用利用可
MistralMistral AI軽量で高速
GemmaGoogle小型でも高品質
Phi-3Microsoft超軽量、スマホでも動作
Command RCohere多言語対応

必要なPC性能

ローカルLLMを快適に動かすには、それなりのPC性能が必要です。

最低限の要件

  • メモリ:16GB以上
  • ストレージ:50GB以上の空き容量
  • CPU:最新世代のマルチコアプロセッサ

推奨環境

  • メモリ:32GB以上
  • GPU:NVIDIA RTX 3060以上(8GB VRAM以上)
  • ストレージ:SSD 100GB以上

Apple Siliconの場合

  • M1/M2/M3 MacはGPUを効率的に活用可能
  • 16GB以上のユニファイドメモリがあると快適

メリット

プライバシーの保護

最大のメリットは、データが外部に送信されないことです。

プライバシーが重要なケース

  • 機密性の高いビジネス文書の処理
  • 個人情報を含むデータの分析
  • 社内規定でクラウドAI使用が制限されている場合
  • 医療・法律など専門分野での利用

コストの削減

一度セットアップすれば、利用量に関係なく追加費用がかかりません。

コスト比較

  • ChatGPT Plus:月額20ドル × 12ヶ月 = 年間約36,000円
  • Claude Pro:月額20ドル × 12ヶ月 = 年間約36,000円
  • ローカルLLM:初期投資(PC性能向上)のみ

オフライン利用

インターネット接続なしで利用できます。

オフラインが便利なシーン

  • 飛行機内や通信環境の悪い場所
  • セキュリティ上ネット接続できない環境
  • 通信コストを気にする必要がない

カスタマイズ性

モデルの調整や拡張が自由にできます。

  • 特定分野のデータでファインチューニング
  • 複数のモデルを切り替えて使用
  • 他のローカルアプリケーションとの連携

セットアップ

Ollamaのインストール

Ollamaは最も簡単にローカルLLMを始められるツールです。

Macの場合

# Homebrewでインストール
brew install ollama

# または公式サイトからダウンロード
# https://ollama.ai

Windowsの場合 公式サイト(https://ollama.ai)からインストーラーをダウンロードして実行。

Linuxの場合

curl -fsSL https://ollama.ai/install.sh | sh

モデルのダウンロードと実行

# Llama 3 8Bモデルをダウンロード・実行
ollama run llama3

# Mistralモデルを実行
ollama run mistral

# 日本語に強いモデル
ollama run llama3:8b-instruct-q4_0

LM Studioのセットアップ

LM Studioは、GUIで操作できるローカルLLMアプリケーションです。

インストール手順

  1. 公式サイト(https://lmstudio.ai)からダウンロード
  2. インストーラーを実行
  3. アプリを起動

モデルのダウンロード

  1. 左側メニューの「Discover」タブを選択
  2. 使いたいモデルを検索
  3. 「Download」ボタンをクリック

チャットの開始

  1. ダウンロードしたモデルを選択
  2. 「Chat」タブで会話を開始

おすすめのモデル設定

一般的な用途(8GB VRAM以上)

  • Llama 3 8B Instruct
  • Mistral 7B Instruct

軽量環境(8GB未満)

  • Phi-3 Mini
  • Gemma 2B

日本語重視

  • ELYZA-japanese-Llama-2-7b
  • Japanese StableLM

コード生成

  • CodeLlama
  • DeepSeek Coder

活用例

日常的な文章作成

[Ollama / LM Studio]
以下のメールを丁寧な表現に書き直してください:

「明日の会議、14時でいいですか?」

コードの補助

[Ollama]
Pythonで、CSVファイルを読み込んで
売上の月別集計をするコードを書いてください。

文書の要約

機密文書もローカルで安全に処理できます。

[LM Studio]
以下の契約書の要点を箇条書きでまとめてください:
[契約書テキスト]

ブレインストーミング

[Ollama]
新しい健康食品のマーケティングアイデアを
10個挙げてください。ターゲットは30代女性です。

プログラミング学習

[Ollama]
ReactのuseStateフックについて、
初心者にもわかるように説明してください。
具体的なコード例も示してください。

他ツールとの連携

VS Codeとの連携

  • Continue拡張機能:Ollamaと連携してコード補完
  • 設定でローカルモデルを指定可能

Raycastとの連携(Mac)

  • Raycast AI拡張機能でOllamaを利用
  • ショートカットキーで素早くAI呼び出し

クラウドAIとの使い分け

ローカルLLMが適しているケース

  • 機密データの処理
  • コストを抑えたい日常的な作業
  • オフライン環境での利用
  • 特定用途に特化したカスタムモデルの利用

クラウドAIが適しているケース

  • 最高性能が必要な複雑なタスク
  • マルチモーダル(画像処理等)が必要
  • 最新情報へのアクセスが必要
  • PC性能が十分でない場合

併用のすすめ

両者を使い分けることで、最適なワークフローを構築できます。

例:文書作成フロー

  1. アイデア出し・下書き:ローカルLLM(コスト節約)
  2. 最終仕上げ・校正:Claude(高品質な結果)

例:開発ワークフロー

  1. 日常的なコード補完:ローカルLLM
  2. 複雑なアーキテクチャ相談:ChatGPT / Claude

まとめ

ローカルLLMは、プライバシー保護とコスト削減を両立できる魅力的な選択肢です。

始め方のおすすめ

  1. まずはOllama:最も簡単に始められる
  2. LM Studioも試す:GUIで使いやすい
  3. 自分のPC性能に合ったモデルを選ぶ:無理に大きなモデルを使わない

適したユースケース

  • 機密文書の処理
  • 日常的な文章作成の補助
  • オフラインでの利用
  • AIへの月額費用を抑えたい

ローカルLLMはクラウドAIの完全な代替ではありませんが、うまく使い分けることで、よりセキュアで効率的なAI活用が可能になります。まずはOllamaをインストールして、その手軽さを体験してみてください。

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